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いまさらだけど、永遠の0を読んだら日本人の無能さが垣間見えたよ。

映画とドラマと漫画は見てたんだけど、原作の小説を読んでなくて図書館でたまたま見つけたので読んでみた。

永遠の0 (講談社文庫)

300万部も売れた小説だし、映画化されてるし、ご存じかと思います。実際にあった神風特攻隊の史実を、現代に生きる人たちも交錯させながらストーリーが展開されていく歴史人間ドラマです。

 

映画がすごいよくて、テレビ東京のドラマと漫画まで全部みたんだけど、圧倒的に原作が良かった。

ところどころ、涙がちょちょぎれました。

自分含め、世の中のトレンドとして、過去と現在の行き来する物語ってグッとくるんですよね。時の流れというものに、ロマンがあるのかな?時空超えちゃう系は、やっぱ来ますね。もうこれはタイムリープものというカテゴリでいいですよ。

実際はタイムリープしないけど。

 

で、日本人の闇ってタイトルに書きましたが、日本が戦争に負けた理由みたいなのをチョクチョク突いてくるんです。

ポイントは大きく3つ。

 

  1. 上司が無能。
  2. 根性論で、ラクをしようとするのは許さない。
  3. 自分のアタマで考えられない。

 

日本が、負けたのはこれですね。

その結果が、特攻隊という稚拙な考え。周りの意見に流されて、ルールは変えられないと思い込んでいる。対して、アメリカ人は人を大事にして、根性論でなく論理的に考えて休みを取り、ルールは作っていくものと考えている。人の意見に流されない。

ミスをしたら、本人にちゃんと責任を取らせる。現場で成果を出すものが上に行く。

 

日本って戦後から70年経っても、ブラック企業が軍隊みたいな休みなしの労働させ続けてますからね。でも、そこで働くやつもとっとと辞めないで、病気や過労死するまで我慢してる。

社会はそういうもんだとか言いながら、黙々と無駄な作業を続けるんですよ。

マネジメントする上も、無能だから生産性という概念もない。

何も変わってないんじゃないかな。と思っちゃいました。

 

でも、主人公の宮部は、本当に大事なものに気づいてる。

そう、一部の優秀なやつは気付くんです。

アホなやつは気づかないんです。

申し訳ないけど、やっぱ気づかないと。それは。

 

感動できるんですけど、こういう日本の敗戦の歴史みたいなのも

知れて、非常に楽しめるエンターテイメント作品だと思います。

ぜひ、小説を読むことおすすめします。